試乗記その3「トヨタ・BMW編」

f:id:yy22shiriam:20180116233032j:plain

 

 今回はトヨタBMWに行ってきました。
 まずはスポーツカーといえば鉄板ですが新型86、後期型を試乗。

 トヨタ 86 後期型(6MT)

  • シフト・クラッチは渋め。
  • 2速からの伸びは良い。
  • そこまで速いスポーツカー…という感じはしない。
  • ロードスターと比べると曲がる楽しさは劣るような…。
  • 全体的に走りが硬い、慣れるまでギクシャクする感じ。
  • 後部座席は座れなくはないが、長距離大人数となると厳しい。

 新型スイスポと比べるとシフト・クラッチは使いづらく、足回りも硬いのかスムーズな乗り心地とは遠かったのが印象的です。インテリアはスポーツカー厳としたデザインでスポーツカーに乗ってるなあ…と感じさせられました。エアコン温度は運転席側と助手席側で別に操作可能。エンジンは2速でもかなりスピードが出てトルクがあり、まだまだ上がる感じで、3速でようやくマイルドに。エンジンパワーはかなりある感じではありましたが、総合的には正直、乗りづらかったです。
 営業の方も86オーナーだったらしく、FRは特に雪に弱いと語ってました。後はランエボに煽られるとも…(笑)

 

 次はBMWの中古認定ショップにお邪魔…したのですが試乗は基本出来ないらしく、諦めてディーラーに直接行ってみることに。
 まずは2018年新成人の欲しい車ランキング、3位にも輝いた3シリーズに試乗。


  BMW 320i Luxury (8AT)

  • 内装はシンプルながらシックである。
  • 走り出しが滑らか、踏めば踏むだけ流れるように上がっていく。
  • ATシフトのショックがまるで皆無。
  • 静粛性がとても高く、ロードノイズも抑えられている。
  • スポーツモードにするとツインターボのパワーがより顕著になり、より速くなる。
  • ハンドリングが低速では軽くなり、高速では重みが出て安定性が出るとのこと。
  • 車線をはみ出すとハンドルが振動して教えてくれる。個人的に音で教えて貰うより振動の方が良いかもしれない。
  • 後部座席も硬すぎず柔らかすぎない、長距離向きの落ち着きのあるシート。

  エンジンフィーリングがとても良く、正直今まで試乗してきた中で最高の乗り心地でした。安定感も抜群で、特に長距離ならどこまでも行けそうな気楽さも兼ね備えてました。そして…個人的にも欲しくなる車の一つになりました。今回時間がなく色々聞けなかったのですが、様々なシステムが搭載しているようなので時間があれば1日通して色々体験してみたいですね。
 さらに電気自動車のi3にも試乗してみました。

 BMW i3 (レンジエクステンダー車)

  • 意外と車体が大きい、コンパクトSUV位ある。
  • 回生ブレーキが強い、とのことで試してみると通常のブレーキが必要ないくらいに止まっていく。
  • 乗り心地は雲泥の差だが軽トラ並のエンジンブレーキという感じ。
  • この回生ブレーキ中に発電しているらしい。
  • 航続距離は電気で210km、予備に付いているガソリンエンジンで90km程度。
  • この計測値はある程度少なく見積もっているらしく、走行発電量も含めていくともっと伸びるらしい。
  • 予備のガソリンエンジンは航続距離で補給先まで足りない時に使用するらしい。
  • 厳密にはハイブリッドでは無い…とは言ってましたがハイブリッドなのでは?と思いました(笑)
  • 走りはスムーズ、加速もなかなか速い。
  • ドアは観音開きになっており、後部座席も窮屈ということはない。MINI3ドアに近い広さ。
  • 電気モーターなのでやはり静か。

 最近の電気自動車もここまで航続距離伸びたのには驚きがありますね。またi3はシフトレバーがワイパーの上あたりに付いているので、ハンドルから手を離さず動かせるようです、この配置にも未来感というか斬新さはありました。一言で言うと…面白い車です。あともう150万位安ければ日本でもかなり普及するんじゃないでしょうか。やはり競争相手としては日産リーフ、こちらも後で試乗してみて比較したいですね。

 今回は86からの肩透かし感からBMWの楽しさと色々分かりましたが、3シリーズは500万円の価値はあると思いました。日本車のSUVやミニバンのパッケージで500万とかはザラにありますが、そっちにお金を払うなら…という感じでしょうか。セダンではありますが、3シリーズは乗り心地とパワーの2つをしっかり両立させた、技術が一つ飛び抜けているセダンでした。この価格の中に殆どオプションが標準搭載されているというのも分かりやすい販売方法です。

 

 さて、BMWを知ってしまったからにはベンツCクラスやアウディにも試乗してみたくなりましたが…果たして購入出来るのか?という問いにはノーコメントで(汗)。しかしやはり「試乗」、これが一番決め手だと思います。今回中古ショップで試乗が出来なかったので、外装や内装だけで中身の「走り」が全く分からない状態ではつまらな過ぎて買う気も起きませんでした。

 やはり試乗することによって車体・メーカー独自の違いがハッキリ分かってきますのでブランドイメージだけで凝り固まるよりかは、知れる場があるなら知っていきたいですね。
 

試乗記その2「スズキ・MINI編」

f:id:yy22shiriam:20180109045249j:plain

 

  別の友人とまたまた試乗ツアーに。本来は「スズキ・FIAT編」になる予定でしたが、FIATは祝日のためかお休みしていました。そこで今回は友人の趣向とノリと勢いもありMINIにお邪魔してみました。


 まずはスズキアリーナへ入店。
 新発売のクロスビーがメインで置いてあり、友人が試乗してみるとのことで助手席へ乗らせて頂きました。以下助手席ですが感じたことを箇条書きで。
 

 スズキ クロスビー(2WD 6AT)

  • 車高も高くダッシュボードも高いが、見づらいということはない。
  • 運転席側はシート高も調整可能。
  • ノーズも短く、ピラーもほぼ直角に近い。
  • 足元スペースも広く運転席と助手席の間もビジネスバッグなら難なく入れられるスペースがある。
  • トランクは折りたたみ自転車なら収納できるレベルだが、そもそも車高があるのでシートを倒してスノーボードなどの長物を入れたりするのが最適かもしれない。
  • 1リッターターボエンジン+モーター(ハイブリッド)でパワーを補填。
  • 4WDだと雪道や坂道に対応出来る4つのモードシステムが付いている。
  • 4WDはスペアタイヤ収納スペースにディファレンシャル関連が入るためトランクの収納力が落ちる。
  • 軽量化と低コスト化なのか、車両剛性・安定性は低いように感じた。

 走りは正直、見る限り可もなく不可もなく…。やはり人気車種のようで、納期が2・3ヶ月遅れるみたいです。ハスラーに似たデザインなので、乗り換え需要ももしかしたら後押ししているかも知れませんね。もう少しエンジンパワーのあるグレードも欲しい気がします。

 そして自分は新型スイフトスポーツに試乗しました。
 以下箇条書きで体感したことなどを。

 スズキ スイフトスポーツ(6MT)

  • クラッチペダルが軽トラ並とは言わないが軽い。
  • シフトチェンジもスムーズで気軽。
  • ブレーキは軽くタッチするくらいでもつんのめる程効きが良い。
  • 加速は街乗りなら十二分にあり、2・3速で事足りる。
  • 車体も安定性があり、ハンドリングも軽やか。

 一番驚いたのがクラッチ操作とシフトチェンジの軽さでした。私は普段たまに軽トラを運転をするくらいのあまりMT慣れしていない方なのですが、軽トラよりスッとシフトチェンジ出来るので今のMTは良いなあ…と感動すら覚えました。
 ブレーキはジムカーナレベルの効きの良さで、街乗りでは軽いポンピングでやり過ごさないと怖いです。残念だったのはロングストレートがあまりないコースだったので、加速感と高速安定性をもう少し知りたかったですね。
 正直購入候補の一つに上がってはいますが、FFのみの選択しかないので雪道がネックなのと、スイスポに落ち着いてしまっていいのかが悩みどころです。しかし価格が200万円前後というのは候補に上がる魅力的な要素の一つです。


 ----------------------------------------------------------------------------------------------------------------

 次はMINIのディーラーへ、お金のなさそうな若者の自分らにも快く対応して頂き、懐の深さを感じました。

 まずはメインに置いてあったCROSSOVER、こちらはMINIの中でも大きいSUVタイプで、何より後部座席が一番広く落ち着けるクルマだなと感じました。後部座席は3人入っても余裕で、その代わりトランクが中くらいのタイプのCLUBMANよりは少し狭いように見えました。フロントフェイスも良く見るMINIの丸いライトから少し趣を変え尖った印象のあるマスクになっています。
 インテリアは年式によって変わりますが、車体タイプによる変更はオプションでスイッチを追加する以外ほぼ無く同一と思われます。トグルスイッチめいた形状の様々なスイッチがなかなかにメカニカルで素敵でした。また運転席側と助手席側とでルームエアコンの温度が別々に切り替えられるのは日本車でも取り入れて欲しいと切に願います。

 試乗としてはそれよりも多少小さいCLUBMAN、そして3ドアと趣向が分かれたのでそれぞれ交互に乗ってみる事に。以下箇条書き。

 試乗車1 MINI COOPER D 3ドア(ディーゼル 6AT)

  • COOPER Dはスポーティグレードのディーゼル車。
  • ディーゼルでトルクが増しているせいなのか加速…というか吹け上がりなのか、レスポンスが良いように感じた。
  • 静粛性があるので内部から音は気にならない。
  • ATでもMTモードがあるので任意のギアに変更することが可能。
  • 3ドアなのでやはり後部座席に乗りこむ時が辛い。
  • ハンドリングの遊びが少なく、コーナーも車体が小さいので回りやすい。
  • 車体剛性、安定性はやはり日本車と比べてより高い感じがした。
  • ブレーキングもよく効くが、パッドとディスクの交換サイクルが日本車よりは早いとのこと。


 試乗車2 MINI COOPER S CLUBMAN(ガソリン 8AT)

  • COOPER Sは上級なスポーティグレードにあたる。
  • 3ドアとCROSSOVERの中間程の大きさ。
  • 後部座席はCROSSOVERより劣るが、3人入れるスペースはある。
  • トランクは観音開きで長物も入りそう。
  • こちらもMTモードがあり、グリーン・ノーマル・スポーツモードと乗り味も選べる。
  • ノーマルモードの走りはCOOPER Dとそんなに大差がないように感じた。
  • スポーツモードでの加速は体感、ロードスターより速い。
  • 友人がスポーツモードにして発進時吹かした所軽くタイヤが空転(!)した。

 ディーゼルガソリンエンジンよりかトルクがあるのか、キビキビ走るのは驚きでした。そしてCOOPER Sのスポーツモードでの加速は、今まで試乗してきた中で一番速く感じました。ちなみに260km/hまでメーターに刻まれていますが、リミッターなしにそのまま飛ばせるらしく、営業の方も高速でつい飛ばしてしまうことは正直ありますねと笑ってお話しされてました。高い静粛性と安定性、落ち着きつつも遊び心のあるインテリア、更にこのパワーを制御出来る操作性が十分COOPER Sには兼ね備わっていると感じましたし、最上級グレードのJOHN COOPER WORKSではディーラーさんの言う通りさらに扱いに困るかもしれません。
 ただCOOPER Sはかなりお値段も張り、CLUBMANではカラーリングやオプションを付けて行くと乗り出し500万円に軽く到達してしまいます。3ドアでも400万円近くになってしまうことも。別店舗やモータープールに現存する車両、既に用意されているオプションタイプを選んだりすれば、値引きも入れる事が出来るかもとのことで、オーダーメイドの幅が広いMINIならではの弱点のようです。

 バリューローンもあり、ほぼリースのような形で月々安く乗れるとお触れを出しては居ますが、前金は最低30万は取られるのと、後々の下取り査定価格を確定させるために年間の走行距離が9800km or 18000km以内とコースが決まっていたりで、後者のコースで5年間ボーナス払い無しだと結局は大体月に5~6万円位は支払う事になってしまいます。最終支払後は、残った査定額を一括か、またローンか、下取りか、返却かで選べます。


 見渡してみると他にも同価格帯でさらにスペックの高い日本車もありますし、どうしてもMINIに乗りたい!という決定に至るまで他車種を知らないので、今回は一概に決められない、という結果となりました。
 しかし個人的にCOOPER Sは今まで試乗してきた車両の中で価格を含まない総合点ではトップクラスなのは言うまでもありません。また他の外国メーカーもいろいろ知ってみたいので、乗り心地・出力・価格等の違いがどの位あるのか楽しみつつ見極めたいです。
 

試乗記その1「ホンダ・マツダ編」

 友人が買い替えたい、との事で便乗して自分もお供して先日ディーラー巡りをしてきました。 

 まずはホンダから新しく出たシビック ハッチバックに試乗。

 イギリスの工場で生産されているシビックHBですが、ディーラーの話によると思いの外売れていて納期が遅れているとの話です。大体この時期に注文すると、到着は6月か夏になるとか…海を渡ってやってくるとはいえ、かなり遅いですね。
 まあデザインがほぼ欧州車に近いので、そこは気に入っていますが。今回お邪魔したディーラーではCVTしか置いてありませんでした。
 適当に箇条書きで体感したことなどを。


 ホンダ シビック ハッチバックCVT

  • 意外と大きい、タイヤ径も18インチは珍しいらしくさらに扁平している。
  • スタッドレスタイヤもなかなか見つからないとのこと。
  • ホンダセンシング標準搭載、6MTだと色々中身が変わる模様
  • 安定感はある方だが、少し動きがモッサリ。
  • Sモードパドルシフト加速はそれなりに楽しい。
  • バンプも扁平タイヤながらそれなりに感じさせない。

 デザインは良いんですが…ちょっと物足りなさはありました。
 TypeRの話もいろいろと聞きましたが、こちらもHBより納期が遅く、スタッドレスだけで10万だの、高級車だの、誓約書だのでとりあえずその営業マンの話では素人お断り感ムンムンでした。。


 次に来たのはマツダのディーラー、ロードスターRFに試乗。


 女性の営業の方が丁寧に対応してくれ、乗り込んでみるとかなり低いと感じました。ただ視界が悪いというわけでもなく、s660よりはゆったりくつろげました。こちらもATのみしかなく、最初はハードトップを閉めて走りました。
 以下箇条書き。

 

 ロードスターRF (6AT)

  • 安定感がありタイヤが地についていてどっしり構えている。
  • シートーヒーターがなかなか暖まる。
  • ノーズが長いが、3つに分かれたボンネット形状で大体の車体感覚が分かる。
  • スポーツモードでの加速は心地よく、下からせり上がってくる。
  • ノロノロ運転(~10km/h)なら電動トップを収納できるが、13秒なので体感長い。

 正直シビックHBよりは楽しい加速でした。ワインディングは走れていないのですが、もう一度どこかで試乗したいですね、今度はフルオープンで。トップを閉めているときの感覚はほぼ普通車と同じで、静粛性も十分あるように感じました。 

 

 どちらもグレードやオプションにこだわると300万くらいはかかってしまいますが、やはり楽しさでいうとロードスターRFの方が軍配が上がると思います。というか2台持ち出来るなら欲しいです。ただどうしても大きな積荷は積めませんし、二人しか乗れないのは不便ですよね。

 車は人生の中で大きな買い物の一つなので、さらにいろいろと車を試乗してみて本当に欲しい車種を絞り込んでいきたいです。
 

C93&新年

 2017年も色々ありましたが、

 年末コミックマーケット93に参加してきました。
 今回は初コスプレ参加です。

f:id:yy22shiriam:20180102034843j:plain

 

 ちなみに某車番組の備品のコスプレをしました。
 知る人ぞ知るコスプレだったので誰からも声をかけられないかなと思っていましたが、意外にもそんなことは無かったようです。

 まずコスプレ参加の受付を行うために、逆三角形の中の男子更衣室へとエスカレーターを登っていきます。ちなみに女子受付&更衣室は1階なので下りエスカレーターになります。登り終えてスタッフに1000円を支払い登録証を貰い、後は広い会議室を使った更衣室へ。

 中は制汗剤やメイクやらのにおいで充満しつつ、女性下着を着用した男性やら筋肉モリモリマッチョマンが混在する空間で非常にカオスでしたが、更衣室を出ると逆三角形の中から望む景色がとても良かったので浄化されました。

 一番苦労したのが場所取りです。
 メインの12時から解放されるエントランスプラザ、来場者が一番ふらりと入りやすいコスプレ広場なので一番混んでいました。後は毎年参加の集団が幅を利かせていてもはやボーっと立ってる隙間さえありません。
 かと言えば西館の屋上展示場はどちらかと言うとネタコスというより、一番ライティングが強い場所からなのか女性レイヤーの多さが際立ちます。さらに風の強さも一番なのでカイロを忘れた自分にとって候補から外れました。
 東トラックヤードでは、東館ということもあり撮影目的で来る方はあまり居らず、遠目で見た所コスプレをしてる人も少ないように感じました。自分もどちらかと言うと購入した同人誌をファンネル同士で確認し合う場所のような認識なので、ここも候補から外しました。
 最後に残ったのが庭園コスプレエリア。エントランスプラザ下の広い空間なので、防風と日陰という一番落ち着いたエリアだと思います。ただここも13時過ぎから混雑しだすので場所を探すのが大変でした。ネタコスも少なく、隣が特に列を形成する女性レイヤーさんだとさらに肩身が狭いです。
 ただ早く切り上げるレイヤーさんも居るので、その後はすっとそこへ移動できました。歩行エリアにはみ出したレイヤーさんはスタッフから撮影注意されたりしていたので、後から来る人にも空けられるスペースは空けて、という感じで視認性の悪いコスといえど周囲の確認は怠らないように気を遣いました。

 後は無口なのと無生物キャラなのでほぼ立ってるだけでしたが、やはり車好きっぽい方から外人の方まで色んな方から写真をお願いされたので楽しかったです。遠目から見て去っていく人もその倍多かったので、ただ立つだけでなくフレンドリーな表現も考えたいですね。


 コミケ後は友人達で楽しく打ち上げをして車で帰りましたが、もっと都内やら湾岸をドライブしたくなりました。勿論その時は…スポーツカーで!(今年の目標かな…)今年はそんな訳でさらに色んな所へ行ってみたいですね、バイクしかり車しかり。

 それでは、2018年もよろしくお願い致します。
 

ガールズ&パンツァー最終章 第1話

 劇場版からはや2年、この2年は長いようで早かったり。忙しい中またガルパンが観れるということに感謝しつつ、正直劇場版の完成度もあってかあまり気乗りしないなか公開日に見てきました。

 

 ※※※以下、ネタバレあり※※※

 

 ありそうで無かった展開 

 大洗校が次に戦う理由をどう織り交ぜるのか気にはなっていましたが、こう来るか…!といったシナリオで、今回の戦いは前回ほど背負った戦いにはならず笑顔で見守れそうです。

 新しいキャラクターや新戦車も出て来るとは踏んでいましたが、まさかの船底のスラムに潜む船舶科の荒くれ者ということで…(汗
 どうやって生活しているのか不安になる生徒ばかりです。

 番長のようなお銀は「宝島」のジョン・シルバー、フリントは同じくフリント船長から名付けられたオウムから、他は海賊には定番のアイテムから、ムラカミは村上水軍ということで、まさに海賊を体現したようなサメさんチームが新たに加わりました。元ネタが元ネタだけにキャラも濃く、二つ名もいっそ大洗紅さそり隊と言っても過言ないくらいの既視感がありました(笑
 サメさんチームが乗る新戦車はなんと菱形戦車のマークⅣ。世界初の戦車マークⅠの改良型で、そもそも旧…いやもはや古代の戦車がなぜ大洗校に!?と思っていましたが、本編の戦車道紹介ビデオや西住家のふすま絵、日本陸軍のマークⅣ購入の史実を見ればここで出さなくていつ出すという監督の意向なのかもしれません。

 フランスのヴィシー政権が元ネタのBC自由学園も、ケーキを頬張るマリーは勿論マリー・アントワネット、貴族側の押田は「ベルサイユのばら」のオスカル、対する編入側の安藤はアンドレのパロディと知り、これからの二人の展開を期待せざるを得ません…。
 第二次世界大戦中のフランスネタには事欠かないとは思いますが、玉ねぎの歌で締めた今回の第1話に続き、第2話には一体どんなネタが飛び交うのか楽しみです。

 マリーが乗るフラッグ車ルノーFT、これも旧時代の戦車ですが、戦車史に残る戦車でもあり、後世の360度回転する砲塔、操縦室、エンジン室と明確に分かれている車内レイアウトを確立し、菱形戦車のような形態から大きく居住性を改善させた戦車なのですが、それがハートマークとマリーを添えるだけであんなに可愛い戦車に印象づけられたのがとても新鮮で、まるで女性向け軽自動車のような立ち位置で描かれるFTに違和感がなく驚きました。きっと中にはファーのついたマットが敷かれているに違いありません。

 他にも細かいネタが多く、木造の橋は「戦場にかける橋」のあの橋だったり、秋山フィルムがルーカスフィルムのロゴだったり、自動車部は佐藤琢磨選手で記憶に新しいインディネタで相変わらずだったりで、かなり楽しませられた1話でした。
 中でもオープニングは劇場版から最終章に繋ぐ橋架けのような役割で、本当に最終章に入ったんだな、と思わせるピリッとしたものになっています。今までのキャラクター達が出て来るシーンには感慨深いものがありました。

 47分というOVA形式ではありますが、やはり砲撃音も劇場版に劣らず凝っているのでぜひ劇場で見て欲しいと思います。

 

  歴群図解シリーズの「戦車」にも菱形戦車やFTの事が乗っているので手っ取り早く知りたい方にオススメです。

f:id:yy22shiriam:20171211043355j:image