試乗記その3「トヨタ・BMW編」
今回はトヨタとBMWに行ってきました。
まずはスポーツカーといえば鉄板ですが新型86、後期型を試乗。
トヨタ 86 後期型(6MT)
- シフト・クラッチは渋め。
- 2速からの伸びは良い。
- そこまで速いスポーツカー…という感じはしない。
- ロードスターと比べると曲がる楽しさは劣るような…。
- 全体的に走りが硬い、慣れるまでギクシャクする感じ。
- 後部座席は座れなくはないが、長距離大人数となると厳しい。
新型スイスポと比べるとシフト・クラッチは使いづらく、足回りも硬いのかスムーズな乗り心地とは遠かったのが印象的です。インテリアはスポーツカー厳としたデザインでスポーツカーに乗ってるなあ…と感じさせられました。エアコン温度は運転席側と助手席側で別に操作可能。エンジンは2速でもかなりスピードが出てトルクがあり、まだまだ上がる感じで、3速でようやくマイルドに。エンジンパワーはかなりある感じではありましたが、総合的には正直、乗りづらかったです。
営業の方も86オーナーだったらしく、FRは特に雪に弱いと語ってました。後はランエボに煽られるとも…(笑)
次はBMWの中古認定ショップにお邪魔…したのですが試乗は基本出来ないらしく、諦めてディーラーに直接行ってみることに。
まずは2018年新成人の欲しい車ランキング、3位にも輝いた3シリーズに試乗。
BMW 320i Luxury (8AT)
- 内装はシンプルながらシックである。
- 走り出しが滑らか、踏めば踏むだけ流れるように上がっていく。
- ATシフトのショックがまるで皆無。
- 静粛性がとても高く、ロードノイズも抑えられている。
- スポーツモードにするとツインターボのパワーがより顕著になり、より速くなる。
- ハンドリングが低速では軽くなり、高速では重みが出て安定性が出るとのこと。
- 車線をはみ出すとハンドルが振動して教えてくれる。個人的に音で教えて貰うより振動の方が良いかもしれない。
- 後部座席も硬すぎず柔らかすぎない、長距離向きの落ち着きのあるシート。
エンジンフィーリングがとても良く、正直今まで試乗してきた中で最高の乗り心地でした。安定感も抜群で、特に長距離ならどこまでも行けそうな気楽さも兼ね備えてました。そして…個人的にも欲しくなる車の一つになりました。今回時間がなく色々聞けなかったのですが、様々なシステムが搭載しているようなので時間があれば1日通して色々体験してみたいですね。
さらに電気自動車のi3にも試乗してみました。
BMW i3 (レンジエクステンダー車)
- 意外と車体が大きい、コンパクトSUV位ある。
- 回生ブレーキが強い、とのことで試してみると通常のブレーキが必要ないくらいに止まっていく。
- 乗り心地は雲泥の差だが軽トラ並のエンジンブレーキという感じ。
- この回生ブレーキ中に発電しているらしい。
- 航続距離は電気で210km、予備に付いているガソリンエンジンで90km程度。
- この計測値はある程度少なく見積もっているらしく、走行発電量も含めていくともっと伸びるらしい。
- 予備のガソリンエンジンは航続距離で補給先まで足りない時に使用するらしい。
- 厳密にはハイブリッドでは無い…とは言ってましたがハイブリッドなのでは?と思いました(笑)
- 走りはスムーズ、加速もなかなか速い。
- ドアは観音開きになっており、後部座席も窮屈ということはない。MINI3ドアに近い広さ。
- 電気モーターなのでやはり静か。
最近の電気自動車もここまで航続距離伸びたのには驚きがありますね。またi3はシフトレバーがワイパーの上あたりに付いているので、ハンドルから手を離さず動かせるようです、この配置にも未来感というか斬新さはありました。一言で言うと…面白い車です。あともう150万位安ければ日本でもかなり普及するんじゃないでしょうか。やはり競争相手としては日産リーフ、こちらも後で試乗してみて比較したいですね。
今回は86からの肩透かし感からBMWの楽しさと色々分かりましたが、3シリーズは500万円の価値はあると思いました。日本車のSUVやミニバンのパッケージで500万とかはザラにありますが、そっちにお金を払うなら…という感じでしょうか。セダンではありますが、3シリーズは乗り心地とパワーの2つをしっかり両立させた、技術が一つ飛び抜けているセダンでした。この価格の中に殆どオプションが標準搭載されているというのも分かりやすい販売方法です。
さて、BMWを知ってしまったからにはベンツCクラスやアウディにも試乗してみたくなりましたが…果たして購入出来るのか?という問いにはノーコメントで(汗)。しかしやはり「試乗」、これが一番決め手だと思います。今回中古ショップで試乗が出来なかったので、外装や内装だけで中身の「走り」が全く分からない状態ではつまらな過ぎて買う気も起きませんでした。
やはり試乗することによって車体・メーカー独自の違いがハッキリ分かってきますのでブランドイメージだけで凝り固まるよりかは、知れる場があるなら知っていきたいですね。