試乗記その4「スバル編」

 先日本場のスバルディーラーさんへ行ってみました。
 入ると目の前には…

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 これは…オートサロンにあったGC8じゃないですか?
 またお目にかかれるとは思いもしませんでした。(注:ブログには書くのを忘れてましたが今回オートサロンに出向いております)ちょっと運命を感じますね。
 ここでは入り口の展示スペースにさまざな車両(レース車両のBRZとか)を代わり代わり置いてあるようです。それにしても流石スバル工場の隣にあるディーラー…。

 こちらではBRZ STI SportとWRX STI TypeSの両方が試乗出来るということで、まずはBRZの方に試乗してみました。

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 走ってみて正直、ガチガチのスポーツカーだなという印象。

 まずクラッチミートが分かりづらく、シフトが硬い印象。しっかり吹かして入る回転数まで合わせてあげないとパフォーマンスが発揮出来ず、これが低速が細いと言われる所以なのかなと…。
 それ以外は申し分なく、シフトアップするごとに剛性が感じられエンジンもパワフルに回りました。とにかく剛性はさすがにBRZのカスタム車両なので断然86よりは高かったです。ブレーキもかっちりキマりますし、コーナリングも曲がってもすぐに戻ってくる即応性を体感出来ました。この剛性ならではですね。
 乗り味としてはBRZの方が好みになるのかな、と感じました。86はどこかのっぺりした感じはしていたので、それに比べてBRZ STIはキビキビ応じてくれます。ただスポーティというよりはガチカスタムしたスポーツカーの乗り味になっているので、個人的には乗りこなすには時間が掛かりそうな車なのですが。
 そしてやはり後ろに乗るディーラーさんが、身体を横にして入って座っていたのが本当に窮屈そうで…心の中で謝罪してました…m(__)m


 次はWRX STI TypeSに試乗。

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 ネットではコンセプト詐欺なんて言われ、何となく自分も食わず嫌いしていた所はあるのですが、現物を見ると段々アリかな、と思わせる落ち着いたセダンに見えなくもないデザイン。今回リヤスポイラーがオプションとのことでS4と見分けがつきづらいそうです、まあリヤスポイラーの付いたS4をつい最近たまたま見かけましたが…。

 乗ってみるとセダンの乗り心地、と思いきやエンジンをかけてみると環境への静粛性はあるのにマッシヴなボクサーエンジンの音だけは伝わってくる、面白い機構だなと感じました。
 クラッチ&シフトは、先に乗ったBRZ STIよりも軽く、それでいてしっくり入っていきます。1速…思ったより低速に割り振ったギア。2速…街乗りでもスムーズ、そして3速、3500回転ごろ、いきなりシートに身体が押し付けられるような感覚(!)。ターボが効いているのか、3速4000回転以上となると街中試乗ではこれ以上出したら危険…!と思えるくらいの加速とパワー。
 コーナリングBRZより少しオーバースピードかな、と思える速度で入って行っても難なくクリア。この車体でこの軽やかさは驚きました。
 

 そして操作していてある程度「落ち着き」のある車だなと思います。もっと乗り辛いものと想像してましたが、安定感もありBRZ STIよりは乗り心地もよくファミリー向きであると言えます。
 またディーラーさんの話では長年培われてきたEJ20エンジンは今回のモデルで最後、新品で買えるのは今だけということに。むしろこの30年近くよく持ちこたえられたなという感じではありますが…。
 一番のメリットはAWD。特に雪道はAWDじゃないとある程度挙動が予測出来ません。コントロール出来る腕と対向車のない道があるなら良いですが、もしスタックしたら二駆では抜けられません。AWDは雪国に住むならあって越したことはない…というのが鉄則です。そしてAWDの国産スポーツカーは現行販売車種はほとんどありません。
 

 今回、個人的にWRX STI TypeSが一番楽しく、”買い”なのではないかという試乗車となりました。ただ支払総額もかなり上がります。車体価格は約400万円ですが、オプションや車体コーティング、他税金等ですぐに500万円を超える試算となりました。その分ディーラーサポートは充実していますが…やはり速さとパワーにはお金がかかりますね。

 そろそろ煮詰まって来ましたが、まだまだ乗ってみたい車両もあるのでそちらが終わったら試乗した車両で個人的な格付けをしてみたいですね。