試乗記その5「シビックタイプR編」

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 スポーツカー欲しい、と割りと本格的に思い立ったキッカケとも言える新型シビックタイプR。
 予約希望がすんなり通り軽く試乗してきました。

 シビックタイプR FK8 (6MT)

  • エクステリアはカッコいい
  • 意外とジェントル、セダン並の乗り心地
  • 内装が少し安っぽい
  • クラッチが重く、繋がるポイントが分かりづらい
  • 加速にそこまで面白味がない
  • 街乗りは使っても3速までで充分で、あまり楽しめない
  • 車格も車幅も大きい
  • ハッチバックというより普通のセダン以上に取り回しに気を使う
  • + Rモードにしても、特に体感変わらなかった。 

 前回体験したWRX STIのようなターボ加速感を期待していたのですが、ハッキリとした加速より、いつの間にか上がっていたという感じで官能的ではなかったです。試乗コースも道が混んでいたというのもあり、3速までしか出せなかったので低速よりなWRXに対して、シビックタイプRは高速よりに割り振ってあるのかもしれません。室内空間はどちらも変わらないレベルで、シビックの方が断然静か。ミッション関連もやや厳格に設定されているので、試乗コースも狭い道や橋を通らされたこともあり、直感的に扱いづらいとハッキリ感じてしまいました。
 FFで同じ位の馬力だったら、WRXの方がAWD、扱いやすさ、価格については優れているかもしれません(継続的なメンテナンス代については分かりませんが…)ただ最高速に関してはシビックタイプRの方が勝っています。

 シビックタイプRというネームバリューも、ホンダのディーラーさんが嘆いてしまう位「全然違うものになっている」というのも頷けます。過去のシビックタイプRといえば、スッキリとしたシンプルなエクステリア、軽量で小さい車格に高回転型エンジンを積んでしまった庶民派スポーツのはずだったのですが、車格が上がって高速安定性と居住性を求めた仰々しい車体になり、価格も大幅に上がってしまいました。

 イギリス生産なので大陸間を渡る走行性能を求めるなら確かに正統な進化なのかもしれませんが、シビックユーロは完全別物。海外生産といえど新たなスポーツカーの誕生は目を見張るものがありますが、現状ホンダのスポーツカーのラインナップを見てもまだ寂しさを感じざるを得ません。
 特に推し進めて欲しいのがS1000とS2000の復活でしょうか。楽しいスポーツカーをまだまだ世に出してほしいと切に願っています。