久々に「シュタインズ・ゲート」をプレイ

 Windows版ですが、当時 プレイしたのが2011か2012年なので、8年位前ですね。
Steam版でシュタインズ・ゲート・ゼロや比翼恋理のだーりんが発売開始されていたので、プレイしてみたいから補完がてら初代を再プレイ。

 

f:id:yy22shiriam:20200421025725j:plain

 

 まずシュタインズ・ゲートってどんなゲーム?

  • ネットオタク、主にギャルゲーや2ちゃんねる時代に詳しい方のためのテキストADV
  • オタク学生達が偶然過去に遅れるメールを開発
  • 偶然出会った天才少女をも巻き込んで、タイムリープマシンまでに改造
  • 小ネタやギャグ、ネットミーム、オカルト、タイムトラベル理論等の展開
  • 果ては陰謀に巻き込まれ、現状主人公だけが感知できる第六感のような能力を利用して悲劇を回避していくゲーム

 ここまで書いてみてありえねーって感じですが、順を追ってわかり易く、説得力のある展開なので引き込まれる方は引き込まれるかなと。恋愛要素もあるのでドラマや小説を見ている感覚です。ただ00年代ネットオタク要素がかなり強いので、知らない方は数分で終了させてしまうかも。

以下感想(ネタバレあり

 
 一度プレイしているけどやはり面白いですね。

 まず主人公岡部倫太郎 鳳凰院凶真がカッコいいからという理由で陰謀に巻き込まれてしまう風を演じたりしている。がその嘘が次第に現実となってしまい、反対に恐怖が募っていく。やがてただの無力ないち大学生ということをまざまざと実感し、最初の自信はどこへやら、醜くももがき続ける主人公はさながらオオカミ少年のような滑稽さ。

 過去へ送れるメールを使い、良かれと思って仲間の願いを一つずつ叶えて行くと段々と裏目に出て悪い世界線へと向かい、ついに最悪の世界、大事な幼馴染が殺される世界まで堕ちてしまう。善行って本当裏目に出ますよね、現実だと…

 堕ちた世界で気づいたのは仲間達との平和な世界線、今度はまた仲間の願いを一つずつ巻き戻していく。仲間の願いを踏みにじりながら、ぐちゃぐちゃにしてしまった世界を己の責任、過ちとしてタイムリープで無かったことにしていき、そして長い漂流から一番最初の世界線にようやく辿り着く。

 けれどもそこは一人足りない世界で、また主人公が望む平和からやがて遠ざかる世界線。多くの壁に阻まれ、漂流した世界で、主人公を助けてくれた仲間の少女がいた。最後にその仲間を死から救い出さなけば。という、ちょっと回り道をするストーリー。大きな潮流がやがて一人の少女に辿り着くプロットは感動系ギャルゲーをプレイしている方なら熱くなる展開かなと。

 究極の選択の中、仲間の助けを得ながら最後まで諦めない心を持ち、なんとか最後の仕事をやり遂げる主人公。テキストを読むだけならなんてことはない事かもしれませんが、実際勇気が無ければなかなか出来ることではない行動だったり。丁度大学生ということもあり、モラトリアム期間も相まって主人公がどんな自分かに気づく、いわば成長物語なのかもしれません。

 声優陣の演技もギャグ的なものもあり非常に感情豊かで面白い。舞台である秋葉原の町並みも再現されていて、当時ここよく歩いたなあ…と感慨にふけったり。現状、緊急事態宣言中なのでぶらりと遊びには行けませんが… 

 とまあ個人的にですが丁度二十代前半にこのゲームに出会えたことはタイミング的にも良かったかなと。また時間をおいて忘れた頃にプレイしてみたいですね。