「比翼恋理のだーりん」「シュタインズ・ゲート ゼロ」をプレイ

 どちらもシュタインズ・ゲートのシリーズ作品で、本編も面白かったこともありSteam版が発売されていたのでポチりました。

 

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以下ネタバレあり。 


『比翼恋理のだーりん』

 ほぼファンディスクで恋愛ゲームです。当時箱○で発売していたのでプレイしたいなぁと思いつつ買うことはありませんでした。
 内容はそれぞれの女性キャラクター別シナリオがあり、ラブコメありギャグありで本編の悲惨さはほぼありません。本編の時間軸だとDメール開発後ある程度ラボメンと仲良くなった途中経過からの開始になります。

 新規立ち絵があったり個別に「甘い」展開が溢れているのでプレイしていてとても平和…。と思いきや、まゆりルートだと悲しい過去からお互い相手を「失いたくない」という思いが強くなっていき…な本編とも絡んだ辛い場面もありました。
 どのルートもふたりで障害を乗り越えるシーンがあるのは良かったのですが、鈴羽ルートのオカリンとダルの友情が破綻しそうになる場面は読んでいて非常に辛い…。

 逆にフェイリスルートのラボメンみんなでメイド喫茶を営む、という話はとても良かった。それぞれの性格を逆手に取ってキャラクター愛に溢れる物語になっています。紅莉栖がドSになっていくのが非常に笑える。
 個人的にまゆりルートが一番真に迫っていたと思います。自分には何も手伝えなくて存在意義が揺らぐまゆりを助けるというシナリオは本編とも通じるものがあり、二人の恋路を応援したくなります。このルートだけでも買ってよかったかなと。

 

シュタインズ・ゲート ゼロ

 「シュタインズ・ゲート」の後日談ですが、本編終盤での「牧瀬紅莉栖を救うことを諦めてしまった」世界線からの開始になります。なぜなら主人公が多くのタイムリープを繰り返したことで精神が疲弊してしまい、運命と呼ばれる世界線の収束から逃れられないと悟ってしまう。

 主人公だけがその重責を受けることはない、とラボメン達も気遣いますが、既に世界は動き出してしまっていた。
 牧瀬紅莉栖の頭脳にあった時間跳躍や脳科学の理論を欲しがる機関が多く存在していて、その紅莉栖と出会ってしまっていた主人公達はまた狙われることになります。
 ロシア・アメリカ・EUと様々な機関が入り乱れ、ミスリードもあるので難解で、ちょっと突拍子もないシーンもありますが、結局は牧瀬紅莉栖を救わないとどうしても第三次世界大戦が起きてしまう。という本編の大筋へつながります。

 主人公が崩壊していく世界線を体験し、気概を取り戻して立ち上がるシーンは面白かったのですが、本編と違って信憑性に欠ける話が多かったようなイメージ。もう少し悪役側の設定を掘り下げたり、キャラクターの行動原理を表現していればのめり込めたかもしれません。ラストのオペレーションアークライトやアルタイルのその後も描かれていなかったのはちょっと哀しい。ここはアニメ版の方が補完されているらしいので、後日見てみようかなと。

 それでも未来の自分へタイムリープし、タイムマシン技術が確立された後のダルやラボメン達と会うシーンは非常に感慨深かったです。この第三次世界大戦中の体験がなければ、シュタインズ・ゲートへ通じる橋渡しのムービーメールを送信しなかったという訳になりますから。
 
 とまあここ最近「シュタゲ世界」にのめり込んだ数週間でしたが、やはり本編が一番全体としてまとまっていてシナリオが面白かったですね。